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こひー書店(cohii book store)

コーヒー愛好家の大学生です。主に人生の役に立ちそうな事を発信します。本ブログの内容は個人的見解も含まれますのであくまで一説です。思考の材料にしてください。お問い合わせkazudasa@gmail.com

『「のび太」という生き方』"書評" 終わり良ければ全てよし?のび太から学ぶ成功体験の必要性

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はじめに

 

みなさんもご存知の国民的漫画「ドラえもん」の主人公、野比のび太は勉強もスポーツもできずルックスもイマイチです。悪くいえば出来の悪い少年です。

 

なんか困ったことがあればいつもドラえもんをはじめとした誰かが助けてくれて、最終的にはクラスのマドンナ・しずちゃんと結婚しました。ダメ人間のように見えて、実は相当の彼はやり手で勝ち組です。

 

そんな「勝ち男、のび太」を本書は、そんな生きかたにスポットをあてて、人生訓を導き出したのが本書です。

 

 

著者の富山大学の横山泰行名誉教授は「ドラえもん学」を提唱し、マンガ『ドラえもん』をあらゆる角度から研究・分析しています。

 

15年以上にわたり、「ドラえもん」を研究し続けた結果、彼はある結論に達しました。

 

それはのび太は人生の勝ち組ではないか?そして、一見失敗ばかりで遠回りしているような印象ののび太だが、実は私たちの想像以上に上手に人生を歩んでいるのではないかということです。

 

ドジで泣き虫といわれ続けたのび太は、どのように成功を掴んだのか。

 

本書には「ドラえもん」に登場する多数のエピソードとともに、成功をつかむためのヒントがちりばめられています。

 

どんなにダメでも夢が叶う、魔法のようなのび太の法則が組み込まれています。

 

本書の構成は

 

序章 ドラえもんがいなかったら

第1章 ドラえもん社会は現代の縮図

第2章 失敗して、夢は叶う

第3章 夢の叶え方、まずは、心

第4章 夢の叶え方 のび太のメソッド

第5章 夢の叶え方 のび太のメソッド

第6章 「のび太なり」の努力で十分

第7章 ドラえもんは、あなたにもいる

終章 「ドラえもん」からのメッセージ

 

 

本題

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ドラえもんのストーリーには、必ずといっていいほどひみつ道具が登場します。ひみつ道具が魅力の一つでもあります。

 

のび太の敵であり仲間である、ジャイアンの暴力やスネ夫による仲間はずれにされトラブルに遭ったのび太が「ドラえも〜ん」と泣き叫びながら、ドラえもんひみつ道具に助けを求めるシーンが基本的に思います。

 

ドラえもん」の作品は、パワハラなどのいじめ、不登校、自殺志願、環境問題など、現代社会が抱える様々な問題をカバーしているように思います。しかし本書では主に、のび太の行動や思考から導ける方法が載っています。

 

 

そして、ひみつ道具には、常に何らかのメッセージが込められています。たとえば、「かならず当たる手相セット」の場合はどうでしょうか?

 

はじめは手相がぴったり当たるが、そのうちハズレばかりになります。のび太は「手相なんか気にしているときりがない。ぼくなりに、がんばるよ」と宣言し、ドラえもんからえらい! のび太くんと激励されます。

 

ひみつ道具は、はじめのうちはうまく機能し、あらゆる問題を解決して、のび太に期待を抱かせます。調子に乗ってのび太が使用していくうちに最後には、それでは根本的な問題解決にならないという結果で終ちゃいます。

 

ドラえもんにおけるひみつ道具の基本的スタンスは、ひみつ道具に頼らないで自力で問題を解決することがベスト」なのです。

 

読者は、のび太ドラえもんひみつ道具に頼っている場面に注目しがちです。要するに見方が偏ってしまっています。

 

しかし、どの作品でも、のび太は必ず自分で試行錯誤しながら問題に取り組んでいます。のび太にとってひみつ道具とは、最終的には長所の優しさを引き出し、背中を押してくれる、きっかけのようなものです。

 

のび太は、苦手なことを先延ばしにする癖があります。先延ばし癖はいけませんが最終的には、目の前の問題を解決するべく行動を起こし、乗り越えます。

 

のび太を行動に駆り立てる原動力は著者はそれが「成功体験」であると考えます。

 

のび太は、ひみつ道具を使って苦手な問題を克服した経験がたくさんあり、その都度、爽快感や達成感を体験しています。最終的に度が過ぎてしまいますが笑笑

 

たとえば、走ることが苦手なのび太に、ドラえもんひみつ道具「未来のルームマラソン」を出します。この道具の上で走ると、実際に走っただけ景色が変わり、壁をすり抜けることもできます。のび太は東京から九州まで走ってみたいと思うようになりました。そこで速さを100倍にし、のび太ジェット機並みの速さで走って九州に到着することができました。

 

のび太

「くたくただけど気もちのいいつかれだ。走ることに自信がもてたよ」とドラえもんに感謝をした。(『ドラえもん(18)』、「のび太が九州まで走った!!」より)

 

スポーツや仕事に対して苦手意識があると、克服するエネルギーはなかなか湧いてきません。

 

しかし、思いがけずスムーズに物事が進んだり、勝利したりする成功体験によって、簡単にハードルを超えられる瞬間があります。のび太が気持ちのいい疲れを経験して自信が持てたように、達成感や爽快感を体感することで、苦手意識を克服することができるのです。成功体験(報われた体験)をしたことによって自己否定することなく自分らしさを出せるのかと思いました。

 

よかれと思ってとった行動が裏目に出てしまうことは誰しもあります。そんなときは、こんなことなら最初からやらなければよかったと思ってしまことありませんか?しかしドラえもんでは、後悔するような行動でも、やらないよりやる方がまし、というメッセージが込められている作品が多いです。

 

ある日、のび太シャーロック・ホームズの作品を読んで大いに感激します。そこでドラえもんに、名探偵になるひみつ道具ホームズ・セットを出してもらいます。のび太は、大事なものをなくして困っているしずちゃんを助けようとしてホームズ・セットを使用します。推理の結果、犯人はのび太であると指摘されてしまいました。この後もいいことは一つもありませんでした。

 

のび太

「探偵ごっこはもうこりごりだよ」と言うのであった。(『ドラえもん(3)』、「シャーロック・ホームズセット」より)

 

 

実はこの大失敗に終わったストーリーにも、成功の秘訣が隠されています。のび太は、ひみつ道具を使って探偵になってみたからこそ、自分が探偵に不向きだと気づいたのです。もし何の行動も起こさなかったら、それすらわからないでしょう。あれこれ考えずに即行動するスピード感も、夢を叶える必須条件なのだと考えられます。

 

こひー書店の持論ですが、成功や失敗するのは良いことで行動しないことが結果を何も得られないから行動しないことの方が失敗よりも遥かに怖いと思っています。回避することで挑戦しなくなり、やらなかった自分を正当化して失敗しないことが成功になってしまいます。そう考えるとのび太は失敗を失敗に思わせない成長ぶりですね。

 

誰かをうらやましいと思うことは多々あります。のび太スネ夫の持ち物に対して妬ましいと思うシーンは、短編だけで20回以上も登場しています。流石、嫌な男スネ夫ですね。

 

それで結局ドラえもんに泣きつくケースがほとんどだが、そこに夢を叶えるヒントが隠されています。

 

あるときのび太は、正月からコツコツ鉄道模型を作っていたが、スネ夫はその10倍もの大きさの模型を持っていました。悔しく思ったのび太は、ドラえもんひみつ道具「ポップ地下室」と「フエルミラー」を出してもらいます。そして、立派な鉄道模型を作ることに熱中しています。ようやく出来上がった模型は、スネ夫も仰天するような立派な仕上がりでした。

 

「スモールライト」で小さく変身したのび太しずちゃんたちは、大喜びで鉄道に乗るのであった。(『ドラえもん(39)』、「のび太鉄道模型」より)

 

この作品のように、のび太「うらやましい」ことに対し、努力してそれ以上のものを手に入れようとしています。ひみつ道具の力を借りたら自分もできるとそう信じているから、何ごとにもくじけない心を持てるだと思います。これは自己肯定感の高まりで人と比べる現代社会ではさらに自分を乗り越えるというマインドが低くなりがちです。

 

しかし未来ののび太は、しずちゃんのハートを射止めて結婚に至ります。彼女の心を動かしたのは、何よりのび太の優しさです。のび太は仲のいい友だちだけでなく、ときに敵対するような相手にも優しさを発揮します。割と行動力の鬼ですね。しかも、他人と比べることなく自己否定せずただひたすらに努力しても報われなくても頑張って最後に勝つのび太は素敵だと思います。

 

ある日、のび太のパパは風邪をひいてしまいます。のび太ドラえもんひみつ道具「カゼをうつす機械」を出してもらい、パパの風邪を引き受けます。するとパパはすっかり元気になったが、のび太はひどい風邪に見舞われてしまいます。そこでのび太は、憎いスネ夫にうつそうとするが、スネ夫のパパが心配しているのを見て、反省し、再び風邪を引き受けてしまった。それからジャイアンに会ったが、珍しくのび太のことを気遣ってくれています。

 

結局、風邪をうつさずに通りすぎるのであった。(『ドラえもん(2)』、「このかぜうつします」より)

 

のび太はどんな相手に対しても、心底憎んだり存在そのものを否定したりはしない。ときに仲間はずれにしてやろうなどと思うこともあるが、実行はできない。のび太は生来の優しさを持っています。この優しさこそのび太の強みだと思いました。

 

キーワード

成功体験☑️

優しさ☑️

嫉妬を努力に☑️

行動☑️

失敗よりもやらない恐怖をもつ☑️

 

 

 

 

まとめ

 

のび太はよくジャイアンスネ夫にいじめられるが、野球や何かの遊びのときには、いつも誘われる存在です。優しさを持って人に接することで、協力者や理解者を得ることができます。そしてそれが幸せな未来の実現につながることを、のび太の生きかたが体現しているように思えます。

 

とはいえ、なかなかのび太のように生きることは難しいです。のび太という人間は架空の人物なのでなかなか、現実そう上手くいくとは限りません。しかし、本書やのび太というキャラクターは多くの人から愛されています。紛れもない事実です。そこから分かるのはのび太のような人は好かれるということです。

 

あなたものび太のマインドを手に入れてるのはどうでしょうか?